スネイプはの柔らかい唇にゆっくり優しく自身の唇を重ねる。 の美しい黒髪を慈愛を込めて撫でると、今自らの腕の中に存在する何よりも愛惜しいと同じ時間が過ごせることを、運命か、はたまた神か・・・何か分からないが、得体の知れぬ大いなる物に感謝した。 の舌がスネイプの歯列を割る。 スネイプは嬉々としてそれを絡め合わせる。 舌先で上蓋を弄れば、は甘い吐息を漏らす。 スネイプはの口腔を蹂躙しながら、器用に寝着を脱がしてゆく。 露わになった肩や胸、腰に月光が当たり、滑らかな曲線に合わせて影をつくる。の身体は儚く妖艶にベッドの上に浮かび上がった。 と身体を合わせて、もう10年になるだろうか。は当時のまま、肌の弾力や肉付きに加齢の変化が訪れない。いつ見てもあのときと同じ・・・・は年を取ることを忘れてしまったようだ。 の寝着と下着を脱がし終えると、スネイプは唇を名残惜しそうに離し、の身体をベッドへ寝かせる。 「・・・・あんまりジロジロ見ないで・・・」 「悪い虫が付いていないか、確認せねばな。」 もちろんスネイプは、の事を少しも疑ってはいない。ただ、久し振りに会った最愛の妻をゆっくりと眺めたいのだ。 「虫なんて、付くわけないでしょ?」 「何故そう言い切れるのだ?」 「だって私、セブルスに惚れ込んでるんだもの。他の男なんて目に入らないわ、ましてあなた以外の男とセックスなんて考えられない。」 は笑顔でスネイプに宣言する。スネイプはの率直な発言に少々面食らったが、嬉しそうに微笑んだ。 「それより・・・・私だけ裸なのは、ちょっと恥ずかしいわ。」 「の痴情心を煽るのは、我輩の趣味だ。」 そう言うと、スネイプは再度唇を重ね、の口内を味わいながら首筋を撫でる。 スネイプの指が上下する度、はヒクリヒクリと身体を強張らせる。 唇がの細い首へと下がる。 温かく柔らかい舌が鎖骨から首筋を通り、耳元で引き返す。 「あぁっ・・・んっくぅっ・・・・んんんっっ・・・」 の顔はたちまち赤く染まり、快感とむず痒さの狭間の感覚に下唇を噛む。 スネイプはうっとりとした目をに向け、耳元で囁く。 「はここが弱すぎるな。」 スネイプは唾液で濡れたの首筋に息を吹きかける。 「ひゃあんっっ!」 「襟元からこの首が見えていると、我輩は堪らなく舐めたくなる。」 「セブルスのエッチ!意地悪しないでよぉ・・・・」 「に意地悪をするのは我輩の趣味だ。それに・・・・」 「・・・・ぁんっ」 スネイプはの豊潤な胸の先端の、桜色をした蕾に微かに触れる。 それは既に、開花寸前の如く自身を主張している。 「満更、嫌でもなさそうだ・・・・・」 の可愛らしい蕾を愛撫する。 片方には唇を寄せ、片方には指で挟み、包み込むように優しく、逃すまいと激しく刺激は続く。 の吐息がスネイプの額へかかる。それは快楽の霧雨のように、スネイプの心を徐々に濡らす。 「ふぁっ・・・あぁんっ・・・あっん・・・はあんっ」 切なく鳴き続けるの声に、自分だけが感じられるの感触にスネイプ自身の熱は集まり、中心へ送られる。 はスネイプの吐息が熱くなるのを感じた。 腕を伸ばし、スネイプの頭角を現した股間を撫でる。 ピクリとスネイプの動きが止まる。 「私の事、恋しかった?」 「当たり前だ。」 「・・・・こっちも、私が恋しかったみたい。」 はスネイプの股間を撫でながら、嬉しそうに言った。 「ねぇ・・・他の人の中に入らなかった?」 「何故そんなことを聞く?」 「だって、セブルスってハンサムだから・・・・・」 「我輩は以外、女だとは思っていない。」 「あなたが思って無くても、周りの女性はどうだか分からないでしょ?誘われたりしなかった?」 「気になるか?」 「そりゃあ・・・・ね。」 は微妙な面持ちで笑った。 心配そうに、悲しそうに、辛そうに見える表情はスネイプの心臓をチクリと刺す。 「はそんな事を考えんでもよい。」 スネイプはの両膝に手を入れ、大腿を左右に開く。 「きゃっ!」 秘部をスネイプの目前で露わにされ、は恥体に顔を染める。少々間の抜けた体勢にも関わらず、はこの上なく美しかった。 スネイプはのこの表情が気に入っていた。 凛として潔白なの、恥に耐える眉根と瞳、キュッと結ばれた口元と染まった頬、だがこれからの情事に期待している身体。他人には一生見ることが叶わないであろうそれらは、スネイプの独占欲を存分に満たしてくれる。 「こんな素晴らしい女性は以外存在しない。故に我輩はを決して手放さない。を裏切るようなことは、この世の終わりが来ようと出来る訳が無い。」 「・・・・・・・・うん。」 は漆黒の瞳に涙を溜めて、口角を引き上げながら頷いた。 「さて、の身体はとても期待しているようだ。そろそろ構ってやらねば。」 スネイプは赤く充血した小さな果実を愛しそうに一舐めした。 「あっ・・・」 温かい舌の感覚に思わず声が漏れる。 「もっと、舐めて欲しいかね?」 は恥ずかしそうにコクンと頷く。 従順な態度に満足したスネイプは行為を続ける。 舌体で優しく、舌先で強く、唇で甘噛み、吸い上げる。 「ふぅんっ・・・はぁっ・・・・」 次第にの口は柔らかく喘ぎを漏らす。 スネイプは口を果実から離し、人差し指で果実を弾いた。 「あぁっ・・・」 程よい硬度になった果実は更なる刺激を期待し、僅かに膨らんだ。 スネイプは人差し指と中指を揃え果実に当てると、左右に素早く動かす。 「あっ、ああっ、ぁぅ、はあぁ、ぅ・・・」 ゴリゴリと弾かれるような動作、は絶頂へ向かってゆく。 「セッ、セブルスッ・・・・」 頂上に手が届きそうになって、はスネイプの名を呼んだ。 途端、スネイプの動きが止まる。 「どうしたのかね?」 スネイプはの顔を覗き込み、ニヤリと笑った。 「あっ・・・・いま・・・イキそうだった・・・・」 「知っている。」 「ぇっ・・・・じゃあなんで?」 「なかなかイけないを見るのが、我輩の趣味だ。」 「っっっっっ!・・・・・セブルスの変態・・・・」 「もそれは十分、分かっているだろう?」 「・・・・・・・・・セブルス・・・・イきたいよぉ・・・」 「まだ駄目だ。」 スネイプはそう言いながら、再度果実を愛撫する。 の愛液を絡ませ、二本の指で果実を挟むとそれを上下させる。 生温い刺激に抗議するように、は身体をくねらせる。 「セブルスッ、おっ、お願い!もっと・・・弄って・・・・」 スネイプは上下する指はそのままに、もう一方の人差し指で果実の先端だけを撫でる。 「ひゃぁぁぁっ、んぁっ、あああぁっっっ!」 必要以上に強い刺激に、の全身が硬直する。 達することが出来ず、は悲鳴にも似た声を漏らしながら、絶頂寸前のまま狂ったように喘いだ。 の瞳からは一筋の涙が零れる。 「・・・・セ、ブルスゥ・・・・おねがぁっ・・・・」 「何だね?」 スネイプはの涙を舌で拭うと、甘く低い声で囁いた。 の外耳から入ったスネイプの低くよく響く声は、聴覚を震わせ全身を駆ける。 「・・・イきたっ・・・・・イきたいっ・・・・」 「駄目だ。」 「どぉしてっ?・・・・もぅ・・・げっんか・・ぃ・・・・・」 「我輩は、もっとの意地らしい姿を見ていたい。」 「でもっ・・・まだ、セブルスが・・はいってないのに・・・・気絶しちゃうっよぉ・・・・」 「我輩は構わない。」 「そんなっ・・・・・・・・・」 はスネイプに懇願する。 「イかせて・・・・セブルス、イかせて・・・・」 は自身の果実に宛がわれているスネイプの手に触れると、慈悲を請う目でスネイプの視線を捉え、静かに動かし始めた。 「・・・・・・・おねがい・・・のこと・・・イかせて?」 涙をいっぱいに溜めた瞳は真っ直ぐで美しかった。 「的確な指示をくれんと、を満足させられんな。」 「・・・・・・のっ・・・クリトリスを、あいぶ・・・・して、ください・・・・」 の口から、焦らされることに耐え切れず搾り出された隠語に、スネイプは全身が粟立った。 「イかせてやる。」 スネイプの手は先ほどとは比べ物にならないほど、優しくを刺激した。 「あっ・・・イくっ・・・・んんっっ!!!ああああああぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!」 既に限界を迎えそうだったはあっという間に達してしまった。 トロリとした瞳で余韻に浸り、しっとりと汗をかいたは、月明かりに照らされ何よりも純粋な生き物に見えた。 スネイプはスーツを脱ぎ、熱くなった身体と破ち切れそうな自身を外気に晒す。 スネイプのそれは、天使のように清楚でいつまでも若々しいの身体を貫く悪魔の槍のようだ。 スネイプの槍はへの進入を期待し硬くそそり立ち、スネイプの意思とは無関係にヒクリヒクリと動き、先端からは先走りの粘液が分泌されている。 執拗な愛撫により、シーツに溜りを作るほど愛液に満たされたの秘部に槍を当てがうとグリグリと挿入する。 「ひゃぁぁぁっ!」 の小さく狭い秘部は歓喜に満ち溢れ、久し振りの主人の挿入に戸惑いながら、スネイプ自身を強く抱き締めるように包み、奥へ奥へと誘う。 「動くぞ。」 スネイプは激しくを突き上げる。 とは別の意思を持った生き物のように蠢く肉壁が、この上なく心地よい。 スネイプは秘部の入口にほど近い弱点を必要に擦り上げる。 「ぁぁああっっ、そこはっ・・・そこはダメぇっっ!」 「駄目か。」 スネイプは動きを止める。 「いやっ・・・・やめないでぇっ!」 「何故だ?ここは駄目なのだろう?仕方がない。」 「だめじゃない!きもちいいのっ・・・・もっと、こすってっ!」 「しかし・・・」 「おねがいっ!セブルスの、で・・・・きもちよく・・・させてっ!」 は再度、涙を零しながら懇願した。 支配欲を満たしたスネイプは行為を続ける。 「はぁっ・・・の、中は、気持ち良いな・・・・」 「あっ、あんっ・・・わたしもっ・・・・」 スネイプは浅く、深く、角度を変え、素早く、遅く腰を器用に動かしながら何度も何度もの内壁を行き来する。 は必死でスネイプの首に腕を伸ばし、迫り来る壮絶な快感の波を受け止めようとする。 「はぁっ・・・ッ・・・いい顔を、している」 スネイプの首に手を回し、スネイプから送られる快感に感じ入るを目の前にする。 切なそうに力の入った眉根、強く閉じられた瞼、それを覆う柔らかな曲線を描く睫毛、艶のある赤い唇から止め処なく溢れる喘ぎ声、汗で額に張り付いた前髪。 それら全てがスネイプの腰を、遠慮なく激しく突き動かす。 「ああぁぁぁっ・・・あっ・・んっ・・あっ・・はっああぁんっ・・・」 「今日の、は、一段と、うつく・・しい、なっ」 限界が近いのか、はスネイプの背中に爪を立てる。 「あぁっ、セブル・・・スッ!・・・もうっ・・・わたしっ!」 「あぁ、構わない・・・我輩も、限界、だっ!」 「あっ・・・・イクッ・・・イちゃうっ・・・・・んんんっ、あああああああああぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!」 「・・・・・・・・くぅっっっ!!!」 スネイプは情交の証をの柔らかく蠢く体内に注ぐ。 久し振りの営みに負担が大き過ぎたのか、は息も絶え絶えに放心していた。 スネイプはと繋がったままの脇にうつ伏せて身体を寝かせ、息を整えながらの頭を優しく撫でる。 やがて、がスネイプの方を向いた。 「久し振りなのにあんなに激しくしたら、私・・・壊れちゃうわよ?」 「・・・・・・・・・すまない。」 「フフッ、我慢してた?」 「全精神力でへの性欲を抑えていた。」 「ありがとう。・・・・・・ねぇ、キカンボウなセブルスにご挨拶してきてもいい?」 は甘えた声で尋ねた。 さっきまでもっと激しいことみの鳴き声を聞いていた筈なのに、スネイプの顔は赤らんだ。 「かっ、構わん。」 は器用な腰使いでスネイプ自身を抜き出すと、スルスルとベッドの上を滑って先程まで繋がっていた突起へと移動する。 の愛液とスネイプの精液が絡みあって、一仕事終えたキカンボウは、今は落ち着いている。 はスネイプの先端をペロリと舐めると、不安そうに様子を伺っているスネイプと視線を合わせた。 「んっ、我慢してたって味がする。」 「嫌では・・・・・ないのか?」 「世界で唯一愛している人のだもの、嫌な訳ないじゃない。」 「・・・・・・・そうか。」 スネイプはの言動に胸が締め付けられるほど感動した。 そこまでの美貌と身体を兼ね備えていれば、少々高慢になっても仕方ないだろう。だがは高慢どころか、人を愛し思いやり慈しむ心を持っている。それは時として、自分を卑下するような行動に向かわせる事もあるのだが。 はスネイプを舐めたり咥えたりしながら、綺麗に粘液を舐め取っていく。 スネイプはその様子を飽きることなく見つめた。 の行為を見つめるうちに、スネイプ自身はまた熱を帯び始める。 「・・・・・・・・・セブルス?」 「どうやら、まだ満足していないらしい。」 「えっ?・・・・・・・・私はもう少し休みたいなぁ〜・・・・なんて」 「がそんな事をするのが、いけないのではないかね?」 「でもっ・・・」 「今日は、日が出てから眠ることにしよう。」 「ちょっ?!セブルスッ!!!」 スネイプはの腋に手を入れ、グイッとの身体を引き上げる。 はスネイプの上に馬乗りになった。 「上でも気持ち良いのだろう?」 「もうっ!!セブルスのエッチ!痴漢!変態!分からず屋!意地悪!絶倫!」 スネイプはの顔を引き寄せると、優しく甘く口付けた。 「・・・・・・・・・・・・・・セブルスの・・・・・バカッ・・・・・」 それから濃密な二人の時間が日の出まで続いたのは言うまでもない。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ いかがでしたか? 初の裏でした。 裏を書いてみると、自分の国語力の無さに情けなくなります(泣 望月の薄っぺらイ国語辞典ではこれが精一杯でした(反省 今回の裏のテーマは『スネイプのさんへの愛の深さ』でしたが あえなく失敗(爆 でも、この夫婦ネタは気に入っているので 続編も書きたいと思っています! 感想はBBSに(あまり過激な内容にならなければ)書き込んで くださると嬉しいです! (ディープなお話はメールフォームからお願いしますね!) それでは、ここまで読んで下さってありがとうございました(礼 |